行事のご報告
平成28年度同窓会第2回研修レポート
10月30日(日)日本指圧専門学校において本年度第2回目となる同窓会主催の実技研修会が行われました。
講師は昨年に引き続き25期の小野田茂先生にお願いいたしました。スペインにおいて指圧クリニックと指圧学校を運営されている小野田先生はこの前後の期間、イタリア、スペイン、アルゼンチン,スイスの各国から80名の指圧師を率いて指圧発祥の地、浪越指圧の総本部日本指圧学校との指圧技術交流会を行うため来日されました。
講習会には各期より70名以上の希望があり、募集期間の最後は会場の都合でお申し込みをお断りするという大変申し訳無い事態となりました。
また、小野田先生は滞在中、業界紙の取材を多数受けられ、日本人が想像する以上に日本の文化としての指圧が海外から高い関心を持たれていることがうかがえました。
講習は日常生活における姿勢の異常が筋肉に影響を及ぼし患者の症状を引き起こす。ということをさまざまな症例に対して行う指圧操作を交えて説明していただきました。とくに近年日本でも関心が高まってきているスマートフォン症候群についてはスペインでも多くみられること。特に成長期にスマートフォンを長時間の使用続けることにより大人になってから頚肩部に姿勢の異常をきたし自律神経の働きに問題を抱える症例が非常に多く、またそのような症状は医療機関において効果的な治療法が少なく、医療機関で治療できなかった多くの患者を小野田先生はじめとするスペインの指圧師が治療することによりスペインにおける指圧の社会的な認知度が大きく上がることにつながったとのお話には、受講者の多くが納得している様子でした。
時宜を得た内容に受講している卒業生からは多くの質問が出て熱気に包まれた研修会となりました。