Reports

HOME > 会員レポート > エッセイ > 浪越徳治郎先生の直筆

エッセイ

浪越徳治郎先生の直筆

2012/12/7 平島利文(22期)

「母心」とは、かつては、誰しもが浪越徳治郎先生を連想した言葉であり、徳治郎先生の代名詞とも言える言葉でした。先生は、「母心」を“いたわりあう気持”と説かれ、指圧師の精神であると指導されてきました。

01

先生は、「母心」という文字を好まれ、色紙に書かれました。写真は、どちらも直筆です。歳を重ねられるにつれ、書体は丸みを帯びて行きました。そして、先生の「残るから」の言葉と共に、色紙の枚数は少なくなっていきました。

02

日本指圧協会主催の夏期大学で、石原博司先生から「最近、背中いっぱいに『母ごころ・浪越徳治郎』と印刷されたTシャツを目にするけど・・・あれは直筆だろうか?」と問われ、書体に見覚えがあり問い合わせました。

すると、「学校行事の際、同窓会名簿の裏表紙の原稿から『母ごころ・浪越徳治郎』の部分を転用して作成した。」との回答があり、同窓会名簿作成の際、私が提供した原稿の抜粋であることがわかりました。

また、Tシャツの写真を提供してくださった方は、「普段、着用しない宝物です」と話されていました。なかには、Tシャツに転写された文字をさらに転写させて使用していると推測されるものまであるようでした。

その旨を石原先生にお伝えすると、「多くの方が先生を慕われ、先生の文字には、たくさんの想いが込められています。質の悪い、先生の直筆が出回ることは、徳治郎先生のご意志に反されます。質の良い、美しい文字が、広く多くの方に示されます事は、徳治郎先生も喜んで下さると思います。そういった原稿を。」との依頼を受けました。

03

石原先生のご尽力により、日本指圧専門学校、同窓会および日本指圧協会関係者であれば、無償で“質の良い直筆原稿”をご利用いただけるようになりました。

会員レポート募集!

同窓会HP委員会では、随時会員レポートを募集しております。卒業して開業・勤務されている方の現状、地域イベントの参加・各期のクラス会など、内容はフリーです。

詳しくはこちら

HOME > 会員レポート > エッセイ > 浪越徳治郎先生の直筆
Scroll Up