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スペインでの老人ホームでの座位指圧

2024/2/15 塾シアツプラクター 塾長 小野田茂

2か月に一回の割合で、老人ホームに行き慰問指圧を行っています。当指圧学院の実習を兼ねての老人ホーム訪問です。

今回は、2024年2月6日に15人の当学院の生徒と3人の指圧実習担当のインストラクターが、サニータスというスペインで一番大きい健康保険会社の経営する老人ホームを訪れて座位指圧を中心に一人30分前後の指圧施術を行いました。

指圧には、横臥、伏臥、仰臥の指圧がありますが、お年寄りには、座位指圧での首、肩、腕、手を中心にした施術を当学院のカリキュラムでの必修科目として教えています。

この座位での指圧は、バランスの関係で、一番施術が難しく、難儀する技術を必要とする施術です。こんなこともあり、この老人ホームの慰問指圧を何回か、経験することで、生徒さんは、実習経験を通じて、指圧のすばらしさを味わうことができます。

昔、青空指圧での施術を通じて、指圧の難しさ、そしてすばらしさを肌で感じた卒業生が沢山いますが、この老人ホームの指圧経験を通じて、生徒さんたちに指圧の楽しさ、指圧の難しさ、そして一生の仕事としての奉仕の精神を味わってもらおうと当学園では、最重要視している、カリュクラムです。

今まで、一生の中で、指圧を初めて味わうご老人がほとんどです。しかし技術がなくても、誠心誠意,一圧、一圧、心を込めて圧すると硬結は、まだまだ残っていても、心は開いてくれます。

この心と心の触れ合いを確認できる素晴らしい仕事が、指圧です。指圧療法の創始者浪越徳治郎先生のお言葉です。

西洋医学の足りない何かを、指圧に患者さんは求めています。

この何かはずばり母心です。この超単純なことを教え、そして伝えるのが、ベテラン指圧師の仕事です。

終わった後の生徒さんたちの目には、充実感が燦然と輝いています。

私たちは、老人ホームの慰問指圧を通じて第三の医学をどう伝えるかと自問自答しています。

塾シアツプラクター 塾長 小野田茂

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