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連載・特集 ヨーロッパ指圧浪越レポート(47):

浪越指圧セミナー2018

  • 2018.02.21
  • 2024.09.20

ヨーロッパ指圧浪越代表 小野田茂

2018年2月10日 スペインの首都Madridにおいて国際浪越指圧大会が開催されました。この大会は、過去10年、毎年2月の第一週の土曜日に開催されてきました。2年前は、浪越雄二先生と、石塚先生がゲストパネラーとして講師をしていただきました。そして昨年は、川原善次郎先生をご招待してのセミナーでした。

今回は、日本から特別に先生を招聘しないで、ヨーロッパ指圧浪越のインストラクターが一堂に集まり勉強会を開こうという、そしてシムプルに汗を流そうが、メーンテーマとして開催されました。

今回の参加者は、イタリアのインストラクターが20人ほど、そのほかにベルギィー、フランス、ドイツ、スイス、アルゼンチン,アルべニア、メキシコ、ルーマニア、パレスチナそしてスペインと計120人の浪越指圧ヨーロッパのインストラクターが集合しました。

イタリアは、約40年の指圧の歴史があります。もちろん歴史がある分、指圧層も厚く、禅指圧、大橋指圧(おおはしあつ)、浪越指圧と学校も無数にイタリア全土に広がっており、指圧関係を糧にしている人がが約25000人ほど正式な数字として厚生省に登録されているとのことです。

特にオランダ、スイスは正式に政府及び州政府から代替療法として認められており、医者からの指示での治療は国の保険適用、プライベート保険の適用と確実に指圧の需要度が増しているとのことです。

また、昨今のスマートフォン使用の若年化、または老人数の増大により手技療法、特に指圧が各国(ヨーロッパ)で脚光を浴びています。

そんな中、正しい日本の指圧を文化ではなく、れっきとした医療の一環として浪越指圧ヨーロッパのインストラクターの面々は、各国の地域にしみこませようと努力しております。

そんな指導者(浪越指圧インストラクター)の面々も、日々トップの立場で、日々を過ごすと、ついつい基礎がおろそかになります。そして指圧を教える又は患者さんの治療がついつい雑になります。

そんな自分を見つめなおすという目的で、年1回マドリッドで情報交換を兼ねて開催されるのがこのセミナーです。

ヨーロッパの各国から集まったインストラクターもついつい自分の圧仕方の癖を生徒に押し付けがちになります。

この一年一度の集まりは、インストラクターの教え方の勉強が主になりますが、基礎の反復により自分の癖の矯正にはもってこいの場所ということを認識して謙虚な気持ち、すなわち指圧学校で学んでいた時の無の輝きを取り戻す場所でもあります。

約8時間の講習で基礎の大切さを再度確認した有意義な大会になりました。

来年また会おうとの言葉を噛みしめ大会は、無事終了しました。

2018年2月10日

  ヨーロッパ指圧浪越代表

       小野田茂

 

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