- 2022.04.18
- 2022.04.18
62期の佐藤光祈と申します。2021(令和3)年3月に、日本指圧専門学校を卒業しました。現在は東京医療専門学校(呉竹学園)の鍼灸マッサージ教員養成科、2年制に在籍しております。今回、卒業から1年が過ぎたので自らの所感、養成科の事柄を大まかに述べたいと思います。
自分が養成科に進学した理由は、新型コロナウィルスと関係があります。2020年2月、当時2年生だった62期は外部の方をお招きして、臨床実習を行っていました。3年生に向けて経験と実技を体得しようと思った矢先、緊急事態宣言の発令と休校、感染防止対策等などを受けて、外部の方に施術する機会が得られませんでした。このまま卒業して即座に指圧師として活動できるのか、正直、不安を抱えていました。養成科で指圧師としての知識と姿勢を身につけて、働いていきたいと考えました。
現在、呉竹養成科39期生として通学しています。クラスの内訳は25名、男性は自分を含めて19名、女性は6名。浪越出身かつ、指圧師のみは自分一人。残りは鍼灸師、あはき(あマ指・鍼灸)師を取得している方々です。呉竹は鍼灸・東洋医学への比重が大きい学校なので、養成科の授業も東洋医学概論・臨床論、経絡経穴論を更に深化した講義が多く、授業に追いつくのが精一杯でした。あマ指は自分だけ、鍼灸・東洋医学の知識が乏しいことで、気恥ずかしさと肩身の狭さを当初は抱いてました。それでも、クラスメイトの方々が、経穴の位置を定めるのに四苦八苦している自分を教えていただいたり、東洋医学に関する資料を見つけていただいたりと、困った時にはサポートをいただけます。
クラスメイトの方々は、様々なバックグラウンドを持っています。自分と同じく、国家試験を受けて入学した方。すでに治療院を運営している方。社会人経験を経て鍼灸の道に進んだ方。プロフィール、性格、卒業後の進路は一人ひとり異なりますが、2年間同じメンバーで過ごすので、クラス運営を担う気持ちが表れていると思います。このクラスで2年間過ごせる様に思えました。
指圧の修練の為、空き時間にクラスメイトに指圧施術を行っています。年配の方は徳治郎先生をリアルタイムで存じているので説明不要ですが、若い方は徳治郎先生も、浪越指圧も初めて知る方がいました。修練会や実技では浪越指圧を承知している前提で進行していますが、初めての方にどのように応対するべきか、当たり前と認識していたことは、浪越以外では通用しないことを思い知り、自身の見識の甘さを痛感しました。頭部・腹部を入念に行うと多くの方が気持ちよいと仰ったので、他の流派は頭部・腹部はじっくりと施術しないのでしょうか。
養成科について今後も臨床実習の体験談など、会員レポートでお伝えしたいと考えています。今回はここで結ばせていただきます。つたない文章で恐縮ですが、御一読、有り難う御座いました。