- 2010.11.20
- 2010.11.20
「プルル、プルル…」去る、平成22年7月上旬、同期(45期)の宮下雅俊さんから、電話が入りました。
宮下さんは、「突然ですが、ハワイ愛泉指圧学校の因泥先生が行っている、ホノルルマラソンでのボランティア指圧活動を日本でも出来たらと思っています。同期で浪越学園専任教員でもある石塚洋之先生、また同じく同期の衛藤友親さんにもお話しをした所なのですが、満留さんも一緒に初めてみませんか?」というお電話でした。
私もすかさず、「何故?日本で?」と聞いてしまいましたが、宮下さんは、「指圧を通して、いろんな方の健康のお手助けができ、笑顔になってもらえるような、そんな活動を。またイベントを通して、浪越学園の学生と卒業生が力を合わせて交流できる場を。そして指圧業界の活性化と指圧の発信につながる、活動を始めていきたい…。既に、プロジェクト名も考えています。」それが、「ワールドスマイルプロジェクト」でした。
同期の宮下さんとは、浪越学園在学中に、ハワイの解剖研修旅行にもご一緒させていただき、存じておりましたので、とても宮下さんらしい素直なプロジェクト名だなあと感じました。
私自身、若輩者ながら、今春、世田谷に小さな指圧マッサージ店をOPEN したばかりで、何かとドタバタとしていたのですが、何故か即答で、「…良いのではないでしょうか?」と、答えておりました(笑)。私にとっては、この電話が、プロジェクトに参加する、そもそもの始まりになったのです。とは言うものの、一つの活動を実際に行うことは、大変な事で、簡単にはいきません。活動を行うにあたっての準備などは、してもして足りないものです。さらに活動を続けていくことは、多くの方々のエネルギーが必要になり、容易な事ではありません。そのような思いもありましたので、打ち合わせでは正直に、意見交換をさせていただきました。
その結果、記念すべき第一回目のワールドスマイルプロジェクトの活動が、去る2010年10月10日(日)に開催された、“第11回 東京夢舞いマラソン大会 ”でのボランティア指圧にて、実現することができました。私自身、実際の活動は、来年以降の予定になるかと思っておりましたが、浪越和民理事長先生、石塚寛校長先生をはじめ、45期担任の黒沢純一先生ならびに、浪越学園の教職員の方々の多大なるご尽力によりまして、打ち合わせからわずか3ヶ月足らずで、実現する運びとなったのです。
東京夢舞いマラソンは、今年で第11回目を迎え、国立競技場をスタートして都心を走り、国立競技場に戻ってくる42.195kmのフルマラソンです。参加人数は1500名以上にもなります。NPO法人東京夢舞いマラソン実行委員会では「 市民主導の、あらゆるランナーに開かれた3万人規模のマラソン大会を都心に創設し、その運営を通じて“東京都市文化”を生み出す 」ことを目的に、夢舞マラソンの活動を行っておられます。今回は、大会本番の約2~3ヶ月前と迫った時期にも関わらす、東京夢舞いマラソン実行委員会、神楽坂商店街会長、副会長様のご協力のもと、ボランティア指圧での大会参加をすることが可能になりました。大会当日は、45期卒業生が中心となり、理事長先生、校長先生、教職員の方々、在校生の皆様のご協力で、約50名のご参加をいただきました。
スタート時は、生憎の雨でしたが、すぐに晴れ間が広がり、35㎞地点(神楽坂商店街)のエイドステーションにて、約180人のランナーの方々に、有資格者によるボランティア指圧を受けていただきました。ゴールまで約7kmという地点で、疲労した足腰を主に、応用指圧を含む基本指圧にて、各々が施術をさせていただきました。普段あまり触れる機会の少ない、運動中の筋肉を施術することができたのは、貴重な機会になったのではと思っています。
また卒業後は、なかなか同期のメンバーや、諸先生方にお会いする機会もございませんでしたので、この機会を通してお話しする事ができ、今後の参考となる事も少なからずございました。
今回が初めての活動でもあり、本番までの時間も限られておりましたので、充分な準備とは言えない点も正直ございました。大会終了後の反省会でも、厳しい意見交換も行われ、今後の課題、改善点も多々ありますが、第一回ワールドスマイルプロジェクトとの活動としては、大盛況のうちに終えることができたのではと思っております。
卒業生の先生方は、日々、指圧道、治療道に研鑽されている日々をお過ごしのことと存じます。それぞれのフィールドにて、ご活躍のことと思いますが、時には、このような場を通して、皆様との交流する機会があってもよいのではないでしょうか?今度は、私から…「一緒に初めてみませんか?」
これからも指圧を通じて、より多くの人の笑顔に貢献させていただければと思っております。