- 2022.07.21
- 2022.07.21
62期卒業、佐藤光祈と申します。現在自分は、東京医療専門学校(以下略、呉竹)鍼灸マッサージ教員養成科2年次に在籍して、勉学に務めております。今回、養成科で過ごす中で、自分の所感を述べて参りたいと思います。
呉竹養成科では1年次11月~2年10月までの1年間、臨床実習が行われます。実習中、3~4ヶ月を「1クール」期間と設定して、クール内で自分が担当する患者様と、応対致します。
あるクールで担当した患者様に関するお話です。その方は両拇趾に、外反母趾を発症していました。外反母趾は拇趾付け根、第一中足趾節関節が内反、趾頭が小趾側に外反、性差は女性に多く見られる疾患です。
外反母趾は浪越2年生の臨床医学各論・総論等の授業で、国家試験過去問で折に触れて接してきましたが、まさか自分が担当する事になるとは、正直、予想にもしませんでした。
知識・は事前に習得していても、現場で応対した時どのように対処するべきか解らず、自分の浅慮に忸怩たる想いを痛感しました。浪越での3年間は、あん摩マッサージ指圧師の養成、国試合格に向けた学習が主だと思います。その学びは重要ですが、卒業後も指圧師としての学び、修練は怠るべきではないと考えます。実際に来られる方の主訴、容態等は教科書通りに示すとは限らず、指圧・手技の施術、生活指導等のサポートは臨機応変に合わせて対応する必要があります。
相手の生活が向上するように、主訴を軽減することができるように、指圧師はプロフェッショナルとして、自己の修練を継続するべきだと思うのです。自分は地元の図書館で外反母趾に関する書籍を借り、生活指導・簡易な体操をお伝えしました。担当クール終了まで大きな改善は見られず、次の先生に引き継ぐことになりました。自分の至らなさを実感しましたが、指圧の可能性、活躍の幅を拡げるには、自らへの修練を忘れない事が重要であると、実感致しました。
拙い文章でありますが、最後まで目を通していただき、誠に有り難う御座いました。