- 2021.07.31
- 2024.09.20
ヨーロッパ指圧浪越定期セミナー 2021年 7月3日
約20年の歴史を持つヨーロッパ指圧浪越は、ヨーロッパにおける浪越指圧普及を目的とした団体です。
毎年2月の第一週の土曜日に、インストラクターの相互の情報交換とテクニックの向上を目的として、本部のあるマドリッドに集まります。
武漢ウイリスの影響で、昨年の集まりの延期、そして今年の2月の大会も中止となりました。
このマイナスの波を止める目的もあり、あえて7月3日の土曜日、多くのインストラクターの参加は、望めない状況を承知のうえで、マドリッドの北に位置するホテルIrunionで定期セミナーを開催しました。
昨年、イタリアのポリドリ先生、グラナダのアントニオ先生が相次いで他界したための追悼式が、開催されていなかったことが,頭に引っかかっていました。そんな折ヨーロッパの学校行事は、6月終了ということを考慮して、あえてこの時期に開催しました。
それでもイタリアからこの困難な状況下で、13人も来ていただいたことに改めて感謝した次第です。
今回は、インストラクターの試験に5人が受験していただき後の報告になりますが、レベルが高く全員合格したとのことです。
今大会の参加者の人数は、スタッフも合わせると70名ほどで、なかなかの状況でした。
こんな時期だから活動中止、こんな時こそ安全を確保しつつ活動。いろいろな動きが考えられますが、とにかく迷ったら動くを信条に今まで来たので、この時期をチャンスと考え、指圧の良さを確実に広めるために七転八倒を覚悟して前に進みたいと思っております。
コンピューターの確率より人間の第6感を信じるのが、私たち施術者の仕事を肝に銘じていきたいとこんな時期だからこそと思った次第です。
日西指圧学院卒業式2021 7月4日
引き続き7月4日同ホテルのサロンで、日西指圧学院の卒業式が開催されました。この寺子屋から出て行った指圧師が、今では、結構の数ヨーロッパの国々で活躍しています。しかし、まだまだ数か国の国を除いて、指圧が厚生省に認められていません。
その中において、厚生省に認められ、保護された理学療法士(医者、看護婦、理学療法士の三団体が厚生省より認められています。)と商売上競り合うのですから、相当なレベルを持たない限り、生き残れません。
こんなこともあり、私たちは、常に実践を伝授してきました。
湾曲過多による腰痛症(椎間板ヘルニア)、クリスタルといわれる西洋人のきゃしゃな首。その首を痛めつけるスマートフォン症候群、電磁波による精神的疾患。
現代を生きる私たちは、便利さを追求するあまり、体にストレスを極端に貯めて、精神的疾患や癌や難病といわれる実は、私たちが作り出した病に悩まされています。
子供たちが、スマフォで遊ぶのを容認する親御さん。これなんかは、既に麻痺して当たり前になりつつあります。
癌が二人に一人の割合と医者がいけシャーシャーというと、今は驚くことも忘れてしまった現代人。
コカコーラを公の放送で宣伝、今でも健康飲料と錯覚して飲み続ける国民。
薬も道具も使用しないで、手技で自然治癒力をよみがえらせる私たちを薬業界は、屁とも思っていない現実。しかしこんな現実を実感しつつ、この寺子屋を卒業した同志は、患者に寄り添い、汗水流し、患者様の笑顔を求めて頑張っています。
武漢ウイリスが、猛威を振るって早1年半、まだまだ終息の兆しが見えません。人々は、偽情報のための不安、先行きの不安、そして未来が見えないために、足元が定まりません。いくらポパイのような強い人でも、いな強い人ほど、精神的ストレスのためにより不安定になり、落ち込む人が増えています。この症状は、薬では解決しません。
母心の親指の一押しが、心を癒してくれます。寺子屋を去ってゆく卒業生に一言、いい仕事だよとささやきかけました。
卒業生はみんな、40代後半のおじさんおばさん、その人たちが、感極まり涙をためてくれた時に、いい仕事をしていると自分をほめてやりたい気分になりました。
またまた、大判振る舞いの2日間のイベント、案の定、大赤字で終了。
嫁さんがいい加減にしてよと、いいたそうな後ろ姿を見た時は、さすがにうなだれる自分なのでした。
マドリッド 小野田茂