イベント報告
平成22年度 日本指圧専門学校同窓会 通常総会報告
平成22年6月13日の日曜日、日本指圧専門学校同窓会の通常総会が茗渓会館で行われました。その概要を報告させていただきます。
出席された方は、およそ80名ということでした。残念ながら年々減少の傾向だそうです。会は3部に分かれ、午前中に会計報告と招待講演、午後は懇親会という構成です。午前中の司会は、私岩本が担当させていただきました。
午前10時、司会者の開会宣言の後、物故された方々への黙祷から始まりました。君が代斉唱の後、青木宏同窓会会長の挨拶、石塚寛同窓会名誉会長の挨拶をいただき、来賓として山岡祥宏、日本指圧協会理事長の挨拶をいただきました。この後、議事に進みました。
議長団の希望を募りましたが、挙手がございませんでしたので、事務局の推薦により、議長に佐々治六郎先生、副議長に大場祐之先生を指名させていただきました。おふた方ともに満場の了承を得まして、議長席についていただきました。
平成21年度の事業報告は、幹事長 横川純夫先生が行いました。同じく平成21年度会計報告は、会計高橋雄輔先生が行いました。監査報告は、問題がなかった旨の報告を、監査 柴田芳市先生が行いました。平成22年度事業計画が、幹事長横川純夫先生から説明されました。また平成22年度予算案が、高橋雄輔先生から説明されました。
今年度は、新しい試みとして5月23日(日)に「新入生歓迎会」を行ったことが報告されました。趣旨は、54期新入生に“同窓会への参加意識を持ってもらおう”というものです。ここで質問がありました。新たな事業は、新たな支出を生むことになり、予算を圧迫しないだろうかという趣旨でした。幹事会からは、毎年適切な予算残高が繰り越せるよう検討してゆくとの回答がなされました。このあと採決に入り、平成22年度事業計画と予算案は、満場の承認を得て成立しました。
さて、休憩を挟んで、記念講演です。講師は、元財団法人横浜歯科医師会会長志村富士夫先生です。幹事長横川純夫先生による講師紹介のあと、「口と体の健康」と題して講演されました。
口に関わる匂いや病気から、全身に話題が広がりました。紙面で、軽快なお話しのリズムや言葉使いが到底伝わらないことを、大変残念に思います。
以下に要旨を列記してみました。
講演要旨
- 近年、むし歯の患者さんよりも、口臭や体臭に問題のある方が増えてきた。
- 歯周病菌がその原因のひとつ。歯周病菌は血液に入り、血小板に潜りこむ。そうして血栓の原因ともなり脳梗塞にまでいたる。問題は、この病気が痛くないことだ。
- 動物は、歯がなくなると死に至る。唯一の例外が、ヒト。
- 口臭の話。おならを我慢すると、成分ガスは水溶性なので血液に溶け、肺から出てゆく。つまり口が臭くなる。
- 体臭の話。日本人は、世界中の人種を見ても例外的に、アポクリン腺が少ない。したがって体臭がわずか。
- 脇の下は、消毒用アルコールで拭くだけでも、4時間ほどは効果がある。
- 最近は、顎関節症のヒトが増えている。話すときに下顎骨の当たる音が聞こえる人は、要注意。肩こりから腰痛へ進むこともわかってきた。学校の健康診断項目にも追加された。
- 口臭の話。ドライマウスの問題が話題になっています。口臭の原因のひとつ。これの改善は、顎下腺、舌下腺、耳下腺のマッサージでだいぶよくなる。
- 最近、骨粗しょう症の薬としてPPK薬というのが使われている。骨を強くする。しかし、下顎骨だけは例外だとわかった。指圧される先生方も、充分注意してください。
こうして、たちまち規定の12時15分になってしまいました。
午後は、同じ会場で、立食形式で食事を楽しみつつ、懇親会でした。司会は、塩野泰利先生と沖原玉章先生が担当されました。乾杯の音頭は、同窓会顧問 小林秋朝先生が取ってくださいました。小林先生は、スペインでの指圧大会の報告をなさった後、盛大に乾杯の音頭を取られました。塩野泰利先生は、マイクを持って会場内を歩き回り、軽妙な口調の案内により、大先輩から在校生に至るまで、多くの方々から話題を引き出しました。
こうして歓談が進みまして、午後2時半に校歌斉唱の後、同窓会副会長鈴木林三先生の閉会宣言で、来年の再開を約しつつお開きとなりました。
以上 岩本記 2010/06/25