イベント報告
神奈川支部8月研究会報告「介護と指圧」
介護と指圧
年々、指圧師が介護の現場で働く機会が多くなっています。8月6日に行われた指圧協会の夏期大学でも、介護現場での仕事の一つでもある機能訓練指導員についての講義がありました。
今回は、特別養護老人ホームで機能訓練指導員として働いてる私が、指圧師から見た介護現場の報告と、要介護の高齢者と接する為のユマニチュードと、タクティールマッサージについてお話しました。
「ユマニチュード」とは、あなたを大切に思っているということを伝える為の【見る・話す・触れる・立つ】の基本動作のやり方です。高齢者に関わらず、どんな人に対しても応用でき、良好な人間関係を気づくための方法。
【タクティールマッサージ】とは、緩和ケアで用いられる軽く静かに密着して触れ、1秒間に5cm程のスピードで手を動かしていく「触れ合いの技法」
この2つの方法を用いた結果、介護拒否があり、職員から見放されていた女性が徐々に穏やかになり、最終的には私の手を求めて、自ら背中を差し出して下さった体験談をお伝えしました。
どちらの方法も指圧師ならば、簡単に出来る事と思います。それぞれポイントになる動作を実践していくと、介護現場で笑顔の連鎖反応が起こります。現場の機能訓練指導員だけでなく、訪問で訪れる先生方も、施設全体を笑顔にしてみませんか。
次回は、9月24日(日)13時〜17時
つむぐ指圧治療室(相模原市)
相互指圧、研究会「下腿後側の筋と触診法」49期 黒澤一弘先生
参加費500円 予約不要