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予防医学の実践

2023/2/4 小野田 茂

癌になる条件とは

20年前まで 厚生省は 癌になる確率は4人にひとりと発表していました。所が、つい最近になり、2人にひとりの割合だと ごくごく普通に警告を流しています。

普通の世の中であれば、この確率は何だ 何だと 国民が騒ぐであろう出来事なのですが、国民はそうなんだ!あり得るねーと うなずいてしまうのでした。

このこと自体、冷静に考えれば、医学の完全なる敗北であり、彼らは頭を垂れなければなりません。しかも 誰もがこのストレス社会において 癌になること自体で驚いてはいられない世の中になったことをなんとなく心の中で肯定しているのでした。

西洋医学で新しい薬を開発しても、病院が何千万円もする高価な機械を取り入れても癌はどんどん増える傾向にあるのでした。

こんな時、我に返り ふと気づくのです。どんなにテクノロジーが進歩しても、どんなに便利な世の中になっても、人間の身体は コンピューター やスマートフォン のように進歩していないんじゃないかと。

昔に比べると 確かに平均寿命は延びました。といっても 飛躍的に寿命が100年、200年延びたわけではありません。

80年、90年生きれば、まあ寿命を全うしたんじゃないかと妙に納得顔になったりして最後は肺を筆頭とした循環機能を患い、はい、さようなら なのでした。納得の人生といってもこの程度が限度です。

要するに、人間の身体はまだまだ原始的本能の働きが大部分を占めるんだと気づくことができます。

それならば、ちょっとした悪習慣を引き締め、生きるための気のバランスを整え、平常心をもって日常生活を生き抜けば、癌といわれる厄介者も結構な割合でわたしたちの身体から排除できるんじゃないかと思った次第です。

それには昔からいわれている「頭寒足熱」や「長い息は長生きに通じる」といった単純明快な第3の医学、予防医学の実践です。

たった一度の人生、その人生を生き抜くたったひとつの条件は健康です。
職業柄、予防医学の一環として、週に一度の指圧をお勧めするのはもちろんのことですが、治療のことを「手当て」また「病気は気の病」と言うように、東洋医学には 昔から言われ続けてきた健康実践哲学があるのだから、その項目を日々の習慣として実践すればいいんじゃないかと確信した次第です。

癌になる身体の条件は何でしょうか。
第1番目に 低酸素があげられます。
先ほども出ましたが、使い古しの常套句に「長い息は長生きに通じる」というものがありますが、まさに、元気のない人の か細い息遣いは容易に想像できるでしょう。健康体には確かに臍下三寸の丹田からの腹式呼吸が重要なのです。

第2番目に 低体温があげられます。
免疫細胞が正常に働ける体温は36、5度です。そこから体温が1度上がると最大5~6倍も免疫力が上がり、逆に1度下がると30%下がると言われています。
病気になったときに発熱するのは 身体が体温を上昇させることで免疫細胞を活性化させ、病気と闘う力を上げようとしているからです。昔から 健康的な身体、イコール 頭寒足熱(上虚下実)と言われています。

つまり、低酸素と低体温が身体の免疫力を低下させるということですので、腹式呼吸をすることと身体を冷やさないという、日常生活でのごくごく基本の実践が健康体をつくる、すなわち、癌を発症させるリスクを低くすることにつながるわけです。
結論として、低酸素、低体温になりがちな日常生活を見直し改善することが癌に対する予防医学の基本になります。

癌になる確率を抑えるということは、精神と肉体のバランスをいつも正常に保つということです。

それでは、日常健康訓を箇条書きにして連ねておきます。
1.不安感やストレスを日常生活から排除する。
2.欲張りすぎの生き方を変える。
3.息抜き、すなわち リラックスの方法を見つける。
4.身体を冷やさない工夫をする。
5.暴飲暴食をやめて、身体にやさしい食事をする。
6.有酸素運動を生活に取り入れる。
7.笑いや感謝の気持ちを大事にする。
8.生きがいや一生の楽しみ、目標を見つける。
以上、8項目をあげてみました。週1回の指圧は勿論のことですが。

指圧実践塾 塾長 小野田 茂

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