連載
フランスマルセイユ指圧セミナー
3月11日、12日フランスのマルセイユで3つの柔術の道場を持っている浪越指圧インストラクターのRoland Boudet先生とMarie Jose Gonzlez先生、夫妻の招きで、初めてマルセイユにて浪越指圧セミナーを行いました。
柔術の先生の傍ら指圧の先生としてご活躍のBoudet先生は、18歳のころから柔道を始めて、そのあとに柔術を習い、今ではフランスの柔術の大先生として日々普及に努めているそうです。
活法を日本の柔術の先生に学んだそうで、本格的に手義療法を習いたいということで指圧の世界に入り浪越指圧を学んだそうです。はじめは、増永先生系の学校で学んだそうですが、教育体系があやふやということを日々感じていたそうです。実際禅指圧という増永先生系の学校がたくさんヨーロッパにはありますが、レベルはピンからキリまでが悲しいかな事実のようです。
たまたまパリで浪越指圧の講習を受講して違いを見い出し、それ以降浪越指圧を本格的に習ったようです。その後私たちの浪越指圧ヨーロッパの団体を知り、加入したという歴史があります。
フランスも大きな指圧の団体が3つほどあり、法制化はされてはいませんが、一般的に指圧という言葉は、だいぶ知れ渡っているようです。
今回は約50名の参加者で、レベルのほうも基本がしっかりしていて教えることにも理解が速く大変効率の良い指圧講習ができました。
指導者が柔術の先生ということで、道場の意味、正座の姿勢や、圧仕方の要領が大変よく、まさにツボを得た参加者が多かったのが印象的でした。
今回も、スマートフォン症候群をメーンに、ブロックされた大腰筋のアプローチ法を2日間というまことに短い集中セミナーでしたので、完全に納得したかは少々の疑問は残りましたが、またの機会の余韻を残しつつ、これはこれでOK と自分自身を納得させました。
今回も、飛行場、ホテル、指主講習会場、レストランを行ったり来たりで、マルセイユの港も海岸も車の走行中に垣間見た程度でした。
しかしマルセイユの指圧講習で感じたことは、西洋医学と東洋医学のドッキングが未来のヨーロッパに花開くのではないかという予感でした。マルセイユ、ニース、カンヌ、モナコといった南仏は、指圧を受ける人の階層も理解度もかなり高いとのことでした。
芸術家、役者、お金持ちetc.かなりの数の町の名士達が指圧のファンなのだそうです。指圧を習う生徒もニーズがあるので真剣そのものが確かに理解できました。
指圧のファンがここにもいたのかと大変満足してMadridに月曜日の夕方無事戻り、日常の生活に戻りました。
嫁さんから石鹸買ってきたと言われて、ネットで検索したら確かにマルセイユの石鹸は有名と記されていました。
セミナーのポスター