連載
指圧理論についての一考察(2)
前頚部の圧し方
1. 左前腕部と右大腿部がほぼ平行の動き(大腿部の動きは見づらいので上体の動き)動き始めで左母指を沈める、(左手は構えるだけで力を入れない) 2. 3.と更に腰の動き 4.で右大腿部がほぼ垂直でとまる。(受けての背部すれすれで止まる。)ニュウトンの第3法則(作用反作用の法則)により腰の動きとは逆の方向へ圧が入る。
『写真の説明 左上1.右上2..左下3.右下4.』
横臥位、肩甲間部(流動圧法)の圧し方
1. 腰の動き、動き始めに母指を沈める(上体が前に倒れる力を利用して皮膚表面の筋肉をとらえたまま、母指が移動する。従って母指が移動している間,上体からの圧が入っている)3、2、1、点目は左母指下で、3、4、5、点目は右母指下で圧す。まず3点目に左母指をおき右母指を重ねる。圧をかけながら頭部の方へ母指を移動、皮膚表面から母指を離さないで圧を抜き元にもどす。おなじ処を2~3度繰り返して次へ移る。
『写真の説明 左上1.右上2.左下3.右下4.』
伏臥位 殿部の圧し方
先ず左手を殿部に置き、左肘を屈曲する。この時肩、腰を引きすぎない様気をつける。左肘を屈曲する事により左四指の支えがしっかりできるようになる。最後まで左肘は屈曲したまま圧す事。右母指は重ねないでそろえる程度の方が圧が入る。1.の腰の構えのまま2. 3. 4.と動いていることに注目。1. の腰の動き始め(右大腿部が左母指に近づく動き)に左母指を沈める。そのまま 2. 3. と腰の動き 4. で右大腿部が垂直になるところで腰の動きがとまる。
『写真の説明:左上1.右上2.左下3.右下4.』
伏臥位 肩甲上部の圧し方
1. の構えで、左手は肩から力を抜き指圧点に置き、この時左肘は少し屈曲すると力が抜けてよい。腰(上体)は右の方へ倒していく。(右手の方も肩からの力を抜く)その反作用で左母指を通じて圧が入っていく。この時左右の大腿部が横に動かないこと。大腿部が動くと腰の動きが止まってしまう。あくまでも左手母指で押そうと思わないこと。 そうすると力押しになってしまう。
『写真の説明:左上1.右上2.左下3右下4.』
つづく